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【2017/10/18 05:22 】 |
カフカのカフカ


カフカはなぜカフカと言う名前なのかとよく聞いていただきます。聞いていただけるとちょっと嬉しいカフカです。

 カフカは村上春樹さんの長編小説「海辺のカフカ」が好きなのです。この小説の主人公の15歳の少年、田村カフカ君から名前をいただいてます。田村カフカ君も本名を隠して「カフカ」とハンドル名?・源氏名??で名乗っているので、その点はこの「バイク乗りのカフカ」と同じです。

 小説「海辺のカフカ」は・・・・舞台は1984年。。

 田村カフカ君は東京中野に、有名前衛芸術家の父と二人で暮らしていた。母と姉が居たという幼い頃の僅かな記憶はあるものの、明瞭な記憶はない。幼いカフカくんを置いて、母と姉は失踪したと聞かされ、父と子の二人で暮らす。父からは「お前は将来、父である私を殺し、母と姉と交わることになる」との不吉な予言を聞かされながら成長する。

学校では、友人はなく、時に級友に対する感情の爆発があり、相手を傷を負わせる事となったこともあり、少し問題のある生徒であるとされている。自立したタフな15歳となろうと決意した田村カフカ君は、実体のない彼の友人「カラス」(カフカはポーランド語でカラスの意味である)と共に全く見知らぬ地、四国に心引かれ家出の旅にでる。

長距離バスで出会う美容師の「さくらさん」や図書館司書の「大島さん」に助けられ、香川・高松にある甲村記念図書館図書館の使われていない一室に住むことになる。

 一方の主人公は中年の中田さん。小学生の頃、時代は太平洋戦争最中、疎開先の学校での遠足にて、ショッキングな事件に巻き込まれ、体調を壊したのち、生死の境から生還するが、社会生活での必要とされる知恵の多くを失い、またそれを学習する能力も損なう。識字能力も欠く。またそのとき以来自分の一部を失い、他人と較べて影が薄くなったと自覚認識している。エリート一家の長男であったが、両親から疎まれ信州の祖父母の下に預けられ成長する。

長く民芸家具作りに携わってきたが家具工場の閉鎖後は通産省に勤める弟の世話で東京都の補助を得て東京中野のアパートに住まいする。猫と会話が出来る能力を持ち、行先知れずの飼い猫の捜索で地域の人に喜ばれている。心優しい中田さんであるが、心の空きに入り込まれた邪悪なものに導かれ、自らをジョニーウォカーと呼ぶ人を刺し殺すこととなる。派出所に出向き巡査に全てを告白するが、まともに聞いてもらえず放免となる。

西に向え、入り口の石を見つけるように、との啓示に従い中田さんも西を目指す、ヒッチハイクで乗せてもらったトラックの運転手、自衛隊出身の「星野くん」と心通わせ、その助けを得て共に四国に渡ることとなる。

 小説の章ごとにカフカ君、中田さんと主人公が交代して、話が進んでいきますが、中野区在住という共通点はあるものの全く接点のなかった二人の運命は、図書館館長の「佐伯さん」というの接点に収束していくのです。

 カフカくんは、その後大島さんが連れて行ってくれた高知の山の中の小屋から、で掛ける深い森の向こうの、この世の縁を越えた集落で15歳の少女の佐伯さんに再び出会うことことになります。そしてお母さんにも・・・

・・・名古屋を過ぎたあたりから雨が降り始める。僕は暗い窓ガラスに線を描いていく雨粒を眺める。そういえば東京を出るときにも雨は降っていたなと思う。僕はいろいろな場所に雨のことを思う。森の中に降る雨や、海の上に降る雨や、高速道路の上に降る雨や、図書館の上に降る雨や、世界の縁に降る雨のことを。

 眼を閉じて、身体の力を抜き、こわばった筋肉を緩める。列車のたてる単調な音に耳をすませる。ほとんどなんの予告もなく、涙が一筋流れる。その暖かい感触を頬の上に感じる。それは僕の眼から溢れ、頬をつたい、口もとにとどまり、そしてそこで時間をかけて乾いていく。かまわない、と僕は自分にむかって言う。ただの一筋だ。だいたいそれは僕の涙でないようにさえ思える。それは窓を打つ雨の一部のように感じられる。僕は正しいことをしたんだろうか?

 「君は正しいことをしたんだ」とカラスと呼ばれる少年は言う。「君はいちばん正しいことをした。ほかの誰をもってしても、君ほどはうまくできなかったはずだ。だって君はほんものの世界でいちばんタフな15歳の少年なんだからね」・・・

  カフカ君は、自らの成長を希求して歩んでゆきますが、中田さんは、であった事象のあるがままを受け入れて生きていきます。二人は表層的には対比的存在ですが、人は人との暖かい関わり合いによってのみ存在できることを、二人ともよく知っているということには変わりがありません。

 主人公、カフカ君・中田さんの二人が出会う人物は、一部の例外を除いてどの人も暖かく、魅力的で、そして心のどこかに傷があります。それは私(私たち)が現実に出会う人々と一緒です。この小説で出会う、理解、共感、暖かさ、勇気、にまた触れたくて、カフカは何度も読み返してきました。全部最初から読まなくても、どのページを開いてもそれに触れることが出来るんです。

明日からも時々、どこかのページを開いてみるのではないかと思います。まだお読みでない方は、よろしければ、一度読んでみてください。心温まりますよー。

 世界的ベストセラーなので、英語版がペーパーバック版が安価に入手できます。大好きな「海辺のカフカ Kafka on the shore 」でならスラスラ読めて英語も簡単マスターだ!と思って買ってみましたが、こちらの方はなかなかそう簡単に楽々とは行きません。日本語の微妙な表現に、なるべく忠実なように英語での微妙な表現で翻訳してあるのでしょう。英語の言い回しは複雑で、その微妙な表現は、英語のつたないカフカには難解なようです。

拍手[3回]

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【2011/11/11 19:58 】 | 村上春樹 | 有り難いご意見(2) | トラックバック(0)
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有り難いご意見
海辺のカフカ
カフカさん、こんばんは~
自己紹介記事きましたか~♪
村上ワールドは大好きだったのですが、新しい作品は最近読みました、登場人物のストーリーが適度に飛んで、つながってゆくところ、(わかんないとこは有るけどそれはいいか~っ次の小説に続く)て感じは、いつもどおりのストーリ展開ですね、カフカさんがおっしゃるように、優しい人達がたくさん出てきますし、気持ちが暖かくなる読後感はさすがにうまいな~って思います。
私は、中田さんが、カフカさんのイメージなんですが(笑)
「優しく、親切、なみだもろい」
(*'ー'*)ふふっ♪
あたってるでしょ~♪


【2011/11/12 19:59】| | モアさん #9bdb79ccda [ 編集 ]


モアさん、さすが!するどい!
そうなんです。

「海辺のカフカ」を読むと、私はカフカなのか、中田さんなのか
といつも考えます。

そして、私は中田さんにより近い人間であるといつも思います。

でも、カフカ的要素、中田さん的要素、どちらも持たないと、この世は、渡れないのよねー

【2011/11/13 07:47】| | カフカ #4e47537af5 [ 編集 ]


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